自動車メーカー エンジニアの本音 その3 自社CMを見ると恥ずかしくてしょうがない?
こんばんは、みずきです。
今日は前回宣言した通り、日産に勤めている大学の同期の愚痴?をここでぶちまけてみたいと思います。
どうも彼はエンジニアとして、今の日産の車の売り方にかなり不満を持っているようでした。
私から見ると最近の日産は新型のセレナやノートがよく売れていて、好調なように見えるのですが、その好調さが気に入らないとのこと。
と言うのも、セレナはプロパイロットと言う自動運転技術を、ノートは電気自動車の新しいカタチと銘打ってe-Powerという技術を前面に出してCM展開するなど、技術の日産を前面に出しているわけですが、彼曰く、大した技術でもないのに大袈裟に宣伝して、お客さんを騙しているようで申し訳ないということなのです。
プロパイロット程度かそれ以上の自動運転技術は他社も持っているにも係わらず、他社は敢えて商品化はしていない。
これは、自動運転なんて言わなくても他の技術で十分商品力を担保できているからで、日産は他社に勝てる技術がないから、敢えてまだ未完成と言っても良いプロパイロットを商品化せざるを得なかったんじゃないか?
使い方によっては重大な事故を引き起こす可能性がある技術を、このタイミングで商品化した上、演出とはいえで手放し運転しているところをCMで流すなんて信じられないと言うのです。
また、e-Powerも全く目新しい技術なんかではなく、ただのシリーズ式のハイブリッドでしかないものを、電気自動車のまったく新しいカタチなんて言うキャッチコピーで売っているのも、ハイブリッドと言ってしまうと他社に勝てないのを認めているようなもの。
カタログ燃費ではライバルとなるトヨタのアクアにわずかながら勝っているとはいえ、これもエアコンなしという、あり得ない設定のグレードでの話。
こんな状態で、技術力を前面に出している今の状況は、エンジニアとして恥ずかしくてしょうがないと彼は言います。
頑張って堂々と技術の日産をアピールできるようになりたいとも言っていました。
これでもかなりソフトに書いたのですが、お酒の力もあってかなりキワドイことを語ってくれました。
会社への愚痴とも取れますが、最後に語っていた「堂々と技術の日産をアピールできるようになりたい」という言葉からは不甲斐ない自分に言い聞かせているようにも感じられました。
普段から真剣に仕事に打ち込んでいるからこそ、こんな愚痴も出るんでしょうね。
私も彼のこの真剣さは見習わないといけないなと思いました。
なんだかみんな同い年のはずなのにずいぶん大人だなぁと感心させられる飲み会でした。
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